マットレスを変えた途端、腰痛が発生した。
原因はマットレスだろうか。
答えは「わからない」でしかない。
そうかもしれないし、そうでないかもしれない。
「いやいや、だってそれまで平気だったんだよ⁉︎」という主張には一理ありそうではある。
たしかに柔らか過ぎてお尻が下がってしまい、ハンモックに寝ているような状態ならば、その可能性はある。だが、そこまで極端に柔らかいマットレスはそう多くない。
ブランドが作っているマットレスの多くはミディアムゾーンに入っている。
身体が曲がるほど柔らかいマットレスの絶対数は少ない。そしてそれには必ず「ソフト」かそれに近い表現が付けられているだろう。
買う時にきちんと試し寝をして、ご自身の判断でそれを選んだのであれば、それは残念ながら買った側の責任でしかない。
そのマットレスに寝たら100人が100人とも腰痛を発症するならば、そのマットレスに原因があるのだろう。
しかし、どのマットレスにも“大満足で寝ている人”がユーザーとして存在する。
この事実がある以上、そこにあるのはただの相性なのだ。
ましてや数年経ってから「マットレスのせいで腰が痛くなってきた」などと言うのは単なる言いがかりのレベルである。
マットレスがヘタってきた?
本当にそうだろうか?
貴方の身体がヘタってきた(変化した)可能性は?
その可能性がゼロでない人などこの世に存在しないのだから、その責任をメーカーや販売店に一方的に求めるのは困難と考えられる。
ではどうすれば良いのか?
先述した通り、ブランドマットレスの8割はミディアムゾーンに属する中庸な寝心地であり、極端に柔らかかったり、極端に硬かったりはしない。
そこを敢えて外していくのはリスクが大きい。
だから、まずはミディアムの中で考えるべきだろう。
そして、仰向けに寝られるかどうかをじっくりと確認する。仰向けこそが、脊椎が最も自然なニュートラル状態を保ちやすい寝姿勢だからだ。
また、腰に隙間が空いてしまうと、横向き寝が基本となってしまい、肩の圧迫感を原因とした無駄な寝返りが増えてしまう。
したがって腰に隙間が空くような硬い感触の物は除外していく必要がある。
かと言って、腰のフィット感だけを重視し過ぎるとお尻が下がってしまうゾーンに入る。
狙うべきは“腰の隙間を埋めてくれる中で最も硬いマットレス”つまり、硬さの下限を狙っていくのだ。
そこをしっかりと見極めた上で選ぶ事で、「買った途端に腰痛になった」という事態は避けられる筈である。