サータのラインナップで最も万人向けの寝心地の一枚。がっしりした体格の男性から細身の女性までほとんどの日本人に評価されると思われる。
その理由は、3つしかないポケットコイルマットレスの寝心地を良くする方法、その全てを兼ね備えているから。

ポケットコイルマットレスの寝心地を良くする方法 その1
コイルの背を高くする。
背が高くなると、いろんな重さに対応できるので、重たいお尻をしっかり支える硬さと、横に向いた時に肩を沈ませる軟らかさが両立するし、いろんな体格体重体型に対応できる。

ポケットコイルマットレスの寝心地を良くする方法  その2
コイルの直径を小さくする。
よりきめ細かく身体にフィットさせる。
デジカメの画素数をイメージするとわかりやすいだろう。

ポケットコイルマットレスの寝心地を良くする方法  その3
コイルの上に載せるものを工夫する。
バネ感を和らげる為にはクッション層が必要で、厚くしたり、多層構造にしたり、高性能な物を採用したりする事で、フィット感を向上させる。

ほとんど全てのポケットコイルマットレスは上記3つの方向性で性能向上を図っている。当たり前だが、性能向上の方法が一つより二つ、二つより三つの方が寝心地は良くなる。

ポスチャーベーシック7.7F1Pに内蔵されるコイルは7.7インチ。これはシモンズゴールデンバリューの6.5インチはもちろんエグゼクティブの7.5インチをも上回る。
さらに、シングルサイズで1080本という小径コイルが並行配列で並び、これは日本ベッドシルキーポケットの1200本に次ぐ多さで、シモンズの578本と比較すると2倍近くになる。
その上には高弾性フォームが載っており、これで3つの方法全てを採用している事になる。
もちろん、サータであるからには当然、センターハードのゾーニングも備わっている。
実際に寝てみると、ほぼ完璧に身体の凹凸を捉えて隙間を感じさせないし、寝返りの動きに対しても抵抗を感じる事なくコロコロと転がる事が出来る。
この寝心地を男性であっても女性であってもほぼ全員が感じられるのは7.7インチのストロークがなせる術。これはかなり素性がいい。

これがシングルサイズで税抜195,000円となればバーゲンプライスと言っても差し支えない。

2023年時点でのベストバイである。