寝心地の良いマットレスとは何か?
世の中には、マットレスについて語る“評論家”がやたらと多い。
ある者は「硬めが正義だ」と胸を張り、別の者は「硬すぎるのは体に毒だ」と眉をひそめる。また、「寝返りがスムーズなのが肝心」と力説する者もいれば、「無駄な寝返りは睡眠を浅くするだけ」と鼻で笑う者もいる。しまいには「シモンズこそ至高」「いや、シーリーこそ王道」「サータ以外は認めん!」と、まるでマットレス界の派閥争いだ。挙げ句の果てには「低反発が未来を変える」とか「高反発こそ革新だ」などと、まるで宗教の教義を唱えるかのごとくである。
さて、問題だ。こいつらの言うこと、一体誰が正しいんだ?
答えは簡単。誰も正しくない。
なぜなら、君の体は君だけのものだからだ。60歳の高齢者と20歳の若者、華奢な女性と100キロ超の巨漢が、同じマットレスで満足できるわけがない。体重も体型も体格も、寝るときの癖も、今現在使っているベッドも、そもそも好みだって違う。誰かの「これが最高!」が、君にとっての「最高」とは限らない。こんな当たり前の話、わざわざ私が言うまでもないだろう?
じゃあ、何を基準に選べばいい? 体の疲れが取れることか? 朝起きたときの爽快感か? それとも、深い眠りに落ちる快感か? はたまた、単に「高級ブランドのロゴがついてりゃ満足」って話か? まあ、気持ちは分かる。だが、結局のところ、マットレスの良し悪しなんて、実際に寝てみないと分からない。それも、できれば一晩二晩じっくり、だ。
とはいえ、だ。忙しい現代人たる君に、休日を潰して寝具店をハシゴする時間なんてあるまい。試しに寝転がったところで、5分や10分じゃ何も分からない。店員のセールストークに流されて、気づけば財布が軽くなってるなんてこともザラだ。
そこで、このブログの出番だ。
マットレス選びの迷宮で彷徨う君に、ほんの少しでも道しるべを授けられれば、これ幸いというものだ。さあ、どんなマットレスが君の夜を極上の時間に変えてくれるのか。一緒に探ってみようじゃないか。