〜日本初の第二世代ポケットコイル〜

サータの基本となる1枚で、5.8インチ/1.9&2.0mm線径の交互配列。センター&エッジハードのH型ゾーニングを装備。
15年以上仕様が変わらない、稀有な存在。レジェンドである。
誕生は1993年で、この時はクッション層のうち1層がチップウレタン、ジャンプキルトではなく連続キルトだったが、ほぼ原形のまま、2023年の現在でもカタログに掲載されている。
誤解されている方が多いのだが、シモンズの「ゴールデンバリュー」は不定期でモデルチェンジしているし、カタログ違いで高いのと安いのもあるし、量販店オリジナルもあるので、実は過去も含めると20モデル以上が存在する。
それに対して、サータの「ポスチャーノーマル」は過去から現在に至るまでこれ一つだけ。
これだけの長い期間ほぼ同じ仕様でカタログに載り続け、同名の量販店モデルが存在しない、というモデルは、他に存在しない。
特筆すべきは、その寝心地が「現代でも十分に通用する」という事。
“とにかく硬いマットレスこそ正義”の時代に「ノーマル」と命名されたので、それなりに硬い寝心地ではあるが、日本人の好む寝心地で、ほとんどの方が満足できるだろう。
むしろ、この寝心地に不満を感じるとしたら、それはその人の感覚が標準ではない、とさえ言えるのではあるまいか。
このレジェンドが、シングルサイズ税抜135,000円。
かつて直接のライバルであった筈のゴールデンバリューが税抜175,000円になったことを考えると、メーカーの企業努力に感服せざるを得ない。
1970年代から採用されているクラシカルな花柄の46番ブラウンが今でもでオーダーできる、というのも嬉しい。
聞くところによると、最近若い方にこの46ブラウンが人気らしいが、“一周回って”という事なのだろう。
無くなってほしくない一枚である。